イシナシ(石梨)が落ちていました。(ヤマナシのことらしい)
日本に自生するナシ属 Pyrus は3種。ミチノクナシ P.ussuriensis、マメナシ P.calleryana、ヤマナシ P.pyrifoliaだ。ミチノクナシは岩手県の山地に自生していて、イワテヤマナシとも呼ばれる。アオナシはこのミチノクナシの変種という扱いになっていて群馬、長野、山梨、静岡に自生とある。マメナシは愛知、三重、岐阜にまれに自生。この2種は日本の野生植物だが、最後のヤマナシは原産が中国中南部で日本には有史以前に渡来、本州、四国、九州で野生化していて、僕たちが食用にしているナシ(ニホンナシ)は、このヤマナシを栽培化したものと考えられている。
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昨日からの大雨で、石梨が落ちていました。
石のように硬いから石梨というそうですが、本名はヤマナシらしいです。
でも、アオナシと書いてあるサイトもありました。
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ヤマナシと聞いて思い出したのが、宮沢賢治の作品です。
国語の教科書に載っていました。
私が小学校6年生のとき、当時の担任の先生がこの作品の感想文を書いてくるようにと宿題を出しました。
私は当時、宿題を忘れる子供でしたが、この時は何故か家に帰って感想文を書こうと思いました。
ところが、この幻想的な作品が理解できずに一言も書けませんでした。本当に頭の悪い子供でした。
翌日、先生から宿題のことを聞かれた私は、正直に「書けなかった」と答えました。
私は日頃から宿題を忘れる児童です。
その時の先生は、私を前に来るようにと呼びました。
私は勝手に疑われていると思い、体を硬くして教壇の横に行きました。
先生は、私の太ももを指で強く摘んで言いました。「どう感じるか?」
私は頭の悪い児童だったので、まだ話題はヤマナシという作品のことだと思い込み、頭がぐるぐる回って答えられませんでした。
先生は、急に怒り出してもう一度太ももを摘みながら「どう感じるか答えろ!!」と言いました。私は怖くなり、ますます答えられなくなってしまいました。
先生は私の頬をビンタしながら、「どう感じるか?」と問い続けました。
ガッシリとした体育の先生です。最後は体ごと突き飛ばされました。
訳がわからない私は、泣くしかありませんでした。
別の友達が呼ばれて、同じように太ももを摘まれながら「どう感じるか?」と聞かれました。その友達は「痛いです」と答えました。
その時初めて、先生の質問の意味を知ったのです。
その後、私は深い傷を心に負いました。
今でも思い出すことがあります。これを書くことでクリアーにしたいと思います。
雨の中、拾ってきた石梨は、素朴な味で美味しかったですが、少しだけ酸っぱい味がしました。